ガイアの夜明け【 全ての人に自分らしい最期を 】
【6月9日(火)夜10時放送】 誰にでもいつかは訪れる人生の最期。新型コロナウイルスの感染拡大で、人々の死生観も大きく変わってきている今、「自分らしい最期」の迎え方について、改めて考える。
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テレ東
2020.6.9 ガイアの夜明け
現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」（毎週火曜夜10時）。6月9日（火）の放送では、人の死と向き合う"看取りのプロ"に密着。誰にでもいつかは訪れる「人生の最期」について考える。
最期を支える"看取りのプロ"たち
新型コロナウイルスによる国内の死者数が900人を超えた。病状の急変や感染症のリスクもあり、看取ることができないまま最後の別れとなってしまった遺族も多い。新型コロナが人々の死生観に大きな影響を及ぼす中、最期まで自分らしい生き方を自宅で全うしたいという人が増えている。
東京・板橋区にある「やまと診療所」は、在宅での看取りを専門に行い、医師や看護師など130人以上のスタッフが約900人の患者と向き合っている。全国でも指折りの規模を誇るこの診療所を7年前に立ち上げた医師の安井佑さん（40歳）は、「自宅で自分らしく死ねること」をモットーに活動している。
診療所を支えるのは、「在宅医療アシスタント」と呼ばれる35人のスタッフたち。安井さんが独自に養成した人材で、医療資格はないものの、看取りの現場に欠かせない存在だという。血圧や体温を計ってはカルテに記入したり、患者との会話を記録したりと、医者が医療行為に専念できるよう補助する仕事を担うほか、患者とコミュニケーションを取ることも重要な役割だ。その一人である佐伯貴宣さん(32歳)は、都内の病院で事務員として働いていたが、「もっと患者や家族さんの近くで働きたい」と、やまと診療所に転職。医師とアシスタント2人の3人でチームを組み、1日10軒ほどの患者に対応している。
この日訪問した武田榮さん(78歳)は末期の前立腺がんだが、病院の生活に馴染めず、住み慣れた自宅での最期を望んでいた。佐伯さんが担当になって半年、榮さんの枕元には診療所のスタッフたちの写真が飾られている。一人暮らしの榮さんにとっては、佐伯さんらと交わす何気ない会話が心の支えになっていた。
やまと診療所では毎週医療アシスタントが集まり、院長の安井さん自ら、看取りの現場での心構えを語りかけ共有している。「目の前に患者さんがいて、あなたがそこで一歩踏み込むとこの人がちょっと幸せになる。寄り添うってそういうことだと思う」と安井さん。昨年末、榮さんから、家庭の事情で長らく会っていない息子たちへの想いを打ち明けられた佐伯さんは一歩踏み込んだ行動に出る。このあと榮さんに意外なドラマが待っていた。
最愛の母を看取る一人娘・・・最期まで寄り添う若き"看取りのプロ"
在宅医療アシスタントには、患者だけでなく、その家族を支える重要な役割がある。末期のすい臓がんを患う黒崎ひろ子さん(68歳)は、約20年前に離婚して以来、ひとり娘のかなこさん（38歳）と暮らしてきた。2月中旬、病院を退院し、人生の最期を、娘とともに愛着のある家で過ごすことを望んでいる。かな子さんも、飲食店の仕事を休んで母を看取ることを決断したが、自宅での看取りに不安を抱えていた。
この家を訪問したのは、やまと診療所の佐伯さんたち。医師が黒崎さんと話している間、在宅医療アシスタントの佐伯さんはかな子さんのそばへ。患者だけでなく、家族を支えるのもアシスタントの重要な役割。佐伯さんは院長の安井さんと話し合い、かな子さんの不安を解消するべく注力していくことに。かな子さんから外出の希望を聞いた佐伯さんは医師と相談し、ひろ子さんの体力があるうちに...と、すぐ実行。「大丈夫です。みんながいるから大丈夫」。佐伯さんは外出に不安を抱える母娘を励まし、方々に電話して準備を進める。
翌朝、佐伯さんも駆けつけて二人を万全の体制で送り出す。久々のお洒落をしてご機嫌のひろ子さんがどうしても行きたかった場所とは...。そして、娘・かな子さんが見守る中、ついに訪れるひろ子さんの人生のフィナーレ。佐伯さんはどう寄り添っていくのか...。
自分らしい最期の迎え方を考える「ガイアの夜明け」は、今晩10時から放送。どうぞお見逃しなく！
過去の放送が見たい方は、ビジネスオンデマンドへ！
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June 09, 2020 at 04:05AM
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