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人生はチキンスープ【EIC in Column】 - Esquire

Testing Broth

Harry Kerr/写真はイメージGetty Images

 80年代に僕はある小説家の作品にハマり、本棚には角川文庫の赤い背表紙の文庫本がズラリと並んでいました。実家の本棚にいまも並んでいる光景が突然よみがえりました。その作家の名は、片岡義男氏です。

片岡義男氏とスープの関係

 高校時代はバイク好きでもあり、さらには故郷である九十九里をロケにしたツーリングの描写もたびたび彼の作品に登場することもあり、違和感なくその小説の主人公にでもなったかのような気分になり、ガンガン読めたのです。1日もかからずすぐに読めるところも、片岡作品の魅力でもありましたし…(笑)。

 映画になった『メイン・テーマ』、『彼のオートバイ、彼女の島』『湾岸道路』『ボビーに首ったけ』はもとより、『俺のハートがNOという』『B面の最初の曲』『ときには星の下で眠る』『吹いていく風のバラッド』なども好き。とは言え、彼の短編集も大好物で、その中でもとびきり好きな一冊が『人生は野菜スープ』だったのです。

 で、目次を久しぶりにのぞけば…そうそう、「人生は野菜スープ」「貸し傘あります」「馬鹿が惚れちゃう」「給料日」と短編のタイトルがつづられています。

 これらすべて、“半分は表紙(タイトル)が目的だった”…とも言えます(笑)。どうです、ちょっとイカシタ題名ばかりじゃないですか?

人生は「野菜」に
「チキン」が加わり進化する

 話は『人生は野菜スープ』に戻りますが、中身はジャンル・選別の違う主人公が物語に登場し、何かしら心に寂しさを抱えながらも、何の説明もなく都会の時間がすぎてゆくストーリーになります。最後の「給料日」に感銘を受けた僕は、初任給をこの主人公のように使い果してやろうと、新宿歌舞伎町へ出かけたものでした。

 ですがそんな度胸などなく、あえなく断念した記憶も…。そして頭の中には、こんなフレーズも。

Life is a minestrone
Served up with parmesan cheese…

人生はパルメザンチーズのかかった
ミネストローネみたいなもの…

 …と懐かしい10ccの名曲『Life is a Minestrone』のサビ(?)が昔と同様に流れてきます。そして、「こいつら、決して『I'm not in love』だけの一発屋じゃないのになぁ」と同時につぶやく自分もいます。

 そうして大学生として上京してきた僕は、ミネストローネが大好物に。「人生は野菜スープのようなものさ…」なんて、誰も聞こえないように独り言を言う妙な奴でした。野菜を買って下宿の台所で切り刻んでは、自炊でミネストローネライスってのをくらっていましたね(笑)。

タンパク質摂取の
大切さを痛感した大学時代

 ですが、大学では運動部に所属していた僕。中でも、アメリカンな運動部に所属していたので、ウィエトトレーニングも欠かさず行っていたわけです。そして、80年代ですので「先進的」とも言えるでしょう。毎日のようにプロテインのサプリも摂っていたのです。食事の中でタンパク質の大切さを先輩たちに叱咤され、当時、最悪にマズい大豆製のプロテインを、「良薬は口に苦し」がごとく飲んでいました。

 「一般人なら体重1kgあたり1g程度でいいが、トップアスリートを目指すなら体重1kgあたり2g以上だな」と喝を入れられます。中には丁寧な先輩もいて、「筋肉ってのはアスリートのエンジンだから、そのエンジンが大きいほど馬力が出るわけだ。で、そのエンジンの大きさを決めるのが、タンパク質の分解と合成の積み重ねになるわけだ。筋トレで筋肉のタンパク質を分解して、プロテインと食事でタンパク質を摂取して合成するんだ。強い肉体をつくるためには当然、分解よりも合成が上回る必要があるだろ」と、教えてくれるのです。

Green Plate Special soup

Portland Press HeraldGetty Images

 以来、お手製の野菜スープ(ミネストローネ)は、鶏肉を入れることによって「野菜チキンスープ」へと進化。さらに、サプリでプロテインを摂取しながら大学生活をおくっていたのでした。つまり、このころから「人生はチキンスープ」になったと言えるのです(笑)。

 しかし、そんな時代から考えれば嘘のように、最近日本の食生活でもタンパク質の大切さがアスリートの世界だけでに留まらず、広く浸透してきています。シェイプアップしたい人や若さを保ちたい方には、「朝にプロテインを摂取するといい」とおすすめしていたり、 ダイエットや美容に興味のある方にはソイプロテインがおすすめされていたり…と。

 大学時代に僕が摂取していたた大豆製プロテインは、「大豆に含まれるイソフラボンによって皮膚や骨の強化、血流改善の効果が期待できる」とも言われていますし…。どおりで、学生時代は肌がツヤツヤしていたわけです!

 

 ではこの辺で、【EIC in Column】特有の長い枕に終止符を打ちましょう。

アスリートでなくとも

タンパク質は必須栄養素

 実はこれまでつづってきた前段(枕)の話すべては、つい先日まで忘れていたこと。そこで最近、いわゆるシニアの領域に入りこんだ僕はかつてのような肉や脂っこい食事が苦手になってきたわけです。さらに、かつての筋トレの成果がまだ残っていた身体もなぜか自然と痩せ、明らかにかつてのようなシルエットではない自分に哀しさを覚えるようになっていました。

 で、かつてのように…まではいきませんが、軽い筋トレも始めるように。すると、身体がタンパク質を欲しがるのを感じるようになり、再び食品探しの際にはタンパク質量を必ずチェックする儀式が復活したわけです。

 そして最近の食品に関して、成分表示が依然よりも増して明確に示されていることに改めて気づいたわけです。さらに、そんな表示のデザインにも変化が…。なんと、当時はタンパク質の重きを置いていなかった食品産業が一斉にと言っていいほど、タンパク質量を目立ったカタチで表示しているじゃないですか? さらにタンパク質量の多さを銘打った食品も多々登場。

 サラダチキンしかり、ギリ̪シャヨーグルトしかり、プロテインバーゼリープロテインも豊富に…。そうした流れで出合ったのが、このスープになります。タンパク質がこの1カップで6.5~7g摂れるカップスープ とうたっています。

人生はチキンスープ, タンパク質, プロテイン, EiC Column, 編集長コラム

1カップ90kcalで
タンパク質量6.5グラム以上

 テレワークで自宅で仕事をしているときには、かなり便利。さらに、その味も自分好み。中には大きくて柔らかい鶏ムネ具材をゴロッと入っているので、食べごたえがありながらもカロリー数はおよそ90kcalという優れもの。

 年齢を重ねていくと事実、肉や脂っこい食事が「まさか」と言えるほど苦手となってきました。そんなタイミングで、食欲のそそる高タンパクスープに出合えたわけです。そこで慢性的なタンパク質不足の生活を正すよう、このスープを常備するようになったわけです。皆さんの中にも、ご自身の筋肉量を気にしている方も少なくないでしょう。そんな方は、このスープはいかがですか? タンパク源のバリエーションが、これで増えますので。

 「歳を取ってカロリー摂取量は自然と減ってきますが、摂取すべきタンパク質量は若いころと同じくらい摂らないといけません」と昨2019年に受けた人間ドック後、管理栄養士の先生が栄養指導してくれたことを思い出しながら…。そして、いまさら膝を打つのでした。

 そう、ここで再び「人生はチキンスープ」となったわけです。

 

Courtesy of @les330w, @hataraku.otoko

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April 04, 2020 at 09:51AM
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