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雨のパレードの上京前夜と現在。人生を変えるのは「街」じゃない - CINRA.NET(シンラドットネット)

雨のパレードは常に聴き手に寄り添い、その人の心を救うような歌を歌い続けてきたバンドだ。最新アルバムのタイトル曲“BORDERLESS”では<愛した人 歩んだ道 何もかも全部間違いじゃない>と呼びかけているように、その目線は優しくも力強い。前に進む10~20代の若者を応援するプロジェクト「Honda×Music バイクに乗っちゃう? MUSIC FES.」に、マカロニえんぴつ、CHAI、the peggiesらとともに雨のパレードが参加しているのは、非常にしっくりくる。

Hondaとのスペシャルコラボでミュージックビデオが制作されたのは、最新アルバムに収録されている“Walk on”。インディーズ時代の名曲“Tokyo”が起点となっているこの曲で、彼らは<憧れていたこの街に 理想の自分が待っていると思っていた>と、都市の理想と現実のギャップを歌う。そこで今回は、地元の鹿児島から上京してきた当時を振り返ってもらい、環境の変化に伴う不安や迷いといかにして向き合ってきたかを語ってもらった。新たな生活をスタートさせたあなたが、確かな一歩を踏み出せますように。

鹿児島を離れることを、簡単に決断できたわけではない。三者三様だった想い

雨のパレード(あめのぱれーど)<br>左から:大澤実音穂、福永浩平、山﨑康介<br>2016年メジャーデビュー。ジャンルや洋邦の枠を超えた音楽性と、アナログシンセやサンプラー、ドラムマシーンなどを取り入れた、バンドという形態に拘らないサウンドメイクを武器に新世代のポップスを提唱する。2019年より現在の3人編成となる。その枠にとらわれないボーダレスな音楽性に、アジアを中心に海外からの注目度も高まっている。2020年1月22日には4枚目のオリジナルアルバム『BORDERLESS』をリリース、2月から全国ツアー『TOUR 2020“BORDERLESS”』を開催。
雨のパレード(あめのぱれーど)
左から:大澤実音穂、福永浩平、山﨑康介
2016年メジャーデビュー。ジャンルや洋邦の枠を超えた音楽性と、アナログシンセやサンプラー、ドラムマシーンなどを取り入れた、バンドという形態に拘らないサウンドメイクを武器に新世代のポップスを提唱する。2019年より現在の3人編成となる。その枠にとらわれないボーダレスな音楽性に、アジアを中心に海外からの注目度も高まっている。2020年1月22日には4枚目のオリジナルアルバム『BORDERLESS』をリリース、2月から全国ツアー『TOUR 2020“BORDERLESS”』を開催。

“Walk on”ミュージックビデオ

―今回は“Walk on”の歌詞になぞらえて、上京当時にどんな不安や迷いを感じていて、いかにしてそれを乗り越えていったのかをお伺いしたいと思います。そもそもは鹿児島時代に活動していた別のバンドが解散して、その後に上京したんですよね?

福永(Vo):そうですね。僕は当時から「音楽で生計を立てていきたい」という夢を持っていたので、その鹿児島で組んでたバンドでそれができるなら、行けるところまで行きたいと思ってやってたんですけど、結局は解散することになってしまって。ただ、もともと上京することを考えていたので、メンバーに声をかけて、二人も来てくれたという感じです。

―福永くんは地元の音楽の専門学校を1年でやめたそうですね。

福永:1年でやめて、1年間お金を貯めて、上京しました。高校もその専門学校と同じ系列の学校だったので、高校から打ち込みやコード理論の授業を受けていたんです。でも、専門学校に上がったら、そこから学び始める人の方が多くて、授業の内容もほぼ高校と一緒だし、あんまり意味を見出せなくて。もちろん、その中ではいい出会いもあって、(大澤)実音穂もそうだし、いい先生ともいっぱい出会えたんですけど、思ってた感じとは違ったんですよね。だったら、1年でやめて、もう1年分の学費は上京資金に充てた方がいいなって。

―学校をやめることや上京に対する不安や迷いはありませんでしたか?

福永:好奇心の方が勝っていたと思います。環境を変えることに対する恐れみたいなものはあんまり感じないタイプで、むしろ変化を求めてた気がしますね。どちらかというと、(福永以外の)二人が渋ってた(笑)。

大澤(Dr):渋ってたというか……悩みはしたけどね。

福永:(山﨑)康介さんは僕よりだいぶ歳が上だったしね。

山﨑(Gt):僕も音楽をやってる以上、漠然と「これで食っていけたらな」っていうのはあったんですけど、自分でなにか本格的に行動に移すことはなく、鹿児島でバイトしながらなんとなく音楽活動をしている感じだったんです。なので、(福永)浩平くんから「上京しよう」って言われたときは、これが自分のターニングポイントだと思ったというか、「このきっかけを逃したら、俺はこのまま腐っていく」と思ったので、「俺も行かせてくれ」って。だから、サルベージしてもらったような感じですね。

左から:大澤実音穂、福永浩平、山﨑康介

―大澤さんも、福永くんと同じ専門学校を1年でやめてるんですよね?

大澤:私もドラムでご飯を食べることをずっと考えていて、そのために学校に入ったんですけど……周りの人たちを見て、「みんな本気で音楽やってるのかな?」って感じだったので、これだったら意味がないんじゃないかって。

でも、福永が「東京でやろう」って誘ってくれたとき、私はめっちゃ不安で。レーベルの人から誘われたわけでもないし、東京に知り合いがいっぱいいたわけでもないし、親も「女の子が一人で大丈夫なの?」みたいな感じだったから、不安要素の方が大きくて。

ただ、私も康介さんと一緒で、このきっかけを逃したら東京に行く機会はないと思ったし、なにより「みんなと一緒にバンドをやりたい」という想いが強かったので、一緒に行くことにしました。不安より期待の方が勝ったということですかね。「やってみなきゃわかんない」ともすごく思ったし。

左から:大澤実音穂、福永浩平、山﨑康介

福永:康介さんに関しては、家もあらかじめ僕が決めてましたからね(笑)。

山﨑:僕だけちょっと上京のタイミングがずれて。先に二人が家を確保してくれていて、僕はそこに入り込めばよかったので、それだけでもかなり気が楽でした(笑)。でもやっぱり一番の決め手は「ここで行かないと後悔する」と思ったからですね。

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