福岡県古賀市を拠点に活動する聖書研究グループ「イエスの方舟」のメンバーが7月上旬、ダイニング＆ラウンジ「シオンの娘」を福岡市東区香椎駅前に開店した。昨年末まで福岡市の歓楽街・中洲でクラブを営業していた。「中洲と同様に人生の重荷を負う人を癒やせる場所にしたい」と新業態での新たな船出を切った。
イエスの方舟は、千石剛賢さん（故人）が主宰した、共同生活を送りつつ聖書を研究するグループ。当初は東京で活動したが、1970年代から家庭の悩みを抱える若い女性が増え、その親とトラブルになり、東京から逃避行を続けた。騒動収束と前後して生活の糧を得る場としてクラブを開業、38年間営業した。剛賢さんの死後は妻のまさ子さん（87）が主宰を務める。
新しい店では、中洲の時と同じくメンバーが接待するほか、ミニステージでフラメンコや歌謡ショーなどを披露。新たにハンバーグやハヤシライス、麺類などの提供を開始。将来は営業時間外に困窮家庭の子どもらに食事を提供することも検討したいとする。
新型コロナウイルス対策として、店内の各所にアクリル板を設置し、従業員もフェースシールドを着用し接客する。店長を務める千石さんの三女、恵さんは「新型コロナ禍で非常に厳しい時期。お客様が安心してくつろげる場所をつくり上げたい」と語った。
（井崎圭）
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July 18, 2020 at 04:04AM
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「人生の重荷負う人癒やしたい」 「シオンの娘」香椎駅前で再出発 - 西日本新聞
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