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蒼井優、竹内結子 人生にもがく「姉妹」と、記憶を失っていく父との7年間。「家族と自分」を考える3本(なかまぁる) - Yahoo!ニュース

Vol.03 “家族と自分”について考える3本

『未来よ こんにちは』 家族がこれまで通りの生活を送れなくなった時、どう接し、どのように自分の人生を生きていくか。誰よりも近い存在だからこそ、その関係に悩み、進むべきより良い道を模索する。洋画、邦画問わず、多くの作品がそんな“家族の肖像”を映し出してきた。 映画『未来よ こんにちは』は、母の介護と夫との離婚という人生のターニングポイントが一度にやってきた50代後半の哲学教師、ナタリーの“これから”を描いた物語だ。 「夫がいるから一緒に暮らせない」と母には伝えていたものの、夫は浮気をしていた。母から助けを求める電話は夜中でも鳴り響く。授業を途中で終え、母のもとに走ることもしばしばだ。現実と空想の世界を行き来しながらも、高級セレクトショップの服を好んで着るなど気高く生きる母。そんな彼女にナタリーは新聞2紙を定期購読し、時に一緒に政治番組を見る。 ナタリーもまた、慌ただしい時間の合間に本を読み、自分の頭で考え続ける。最終的に一人になった自分を支えてくれたのは仕事であり、自分を慕う生徒たちだ。 「前へ進むだけよ!」と、常に前を見て走り続けていたからこそ、年を重ねても、たくさんの“初めて”を経験する。介護が終わっても、たった一人になっても人生は続く。それをより豊かなものにできるのは、自分だけだ。 ナタリー像には、撮影当時30代半ばだったミア・ハンセン=ラヴ監督の母親が投影されているとも言われ、母への尊敬の念も作品に滲んでいる。

『ぼくたちの家族』 “普通の家族”とはいったいなんだろう? そもそも存在するのか? 一見、平凡な家族に見えてもそれぞれが誰にも言えない秘密を抱え、難儀に直面したことでそれまでなんとか保っていたバランスが一気に崩れる――。石井裕也監督の『ぼくたちの家族』は、家族でいることの脆さと強さを見事に描いた作品だ。 ある日、母・玲子(原田美枝子)に脳腫瘍が見つかる。それまでも時々記憶が混乱し、認知症のような症状が現れていた母。言い渡された余命は、一週間だ。 かつて引きこもりだった几帳面な長男・浩介には、「あなたは誰?」と言う。一方で、度々母にお金をせびっていたお調子者の次男・俊平のことは覚えており、母は絶対的な信頼を寄せる。そんな姿を見て、静かに動揺する浩介は、なんでも本音で語る俊平のことを羨ましく思う。まさかの事態が起こった時、取り乱し方も悲しみの受け止め方も一人ひとり違う。「こういう時は笑おうよ」と母自身が言う。その言葉は、家族みんなの言葉になっていく。 じつは多額のローンがあった父、借金まみれだった母……。3人の男たちは、それぞれの方法で奔走し、その先で想像すらしなかった人々の善意に触れていく。こんな時だからこそ何か良いことをしなければと、なぜかランニングを始める父とそれに続く息子たち。そうしたシーンの積み重ねが作品に豊かさをもたらし、『ぼくたちの家族』というタイトルは、そのまま「自分たちの家族」の話なのではないか、と思わずにはいられない。

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June 05, 2020 at 04:10AM
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