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砕け散るところを見せてあげる中川大志「この人生以外、想像付かない」貫く挑戦者のスタイル(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 俳優の中川大志(21)が、石井杏奈(21)と映画「砕け散るところを見せてあげる」(SABU監督)にダブル主演する。高校生の男女を描いた作品で、「愛」「感情」がテーマ。痛々しいほどに体を張り、鬼気迫る演技をみせる。映画デビューから10年。当初は8日公開だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期(近日公開)された今作への思い、今後の俳優人生などを語った。(加茂 伸太郎)

【写真】血まみれ迫真の演技を披露する石井杏奈

 校庭、道路を必死になって走る。山奥にある夜の溜(た)め池を潜る。雨の降る中、川の中に飛び込む。生々しさとリアリティーを追求するため、CGや映像効果はなし。中川は全身全霊で今作と向き合った。

 「物理的に大変なシーンは嫌でも熱量が上がるし、心拍数も上がる。無事に終わって良かったなって。よくやったと思います。それぐらい危険を伴うシーンも多かったので、体力的にはハードだった。撮影を思い出すだけで、きつくて息が苦しくなります」

 演じたのは高校3年生の清澄。「学年一の嫌われ者」と呼ばれ、孤立する2学年下の玻璃(石井)のことが気になり、誰にお願いされたわけでもなく、イジメの手から救い出そうとする。その中で、玻璃の愛らしさと心の美しさに気づき、彼女もまた、清澄に対して憧れの気持ちを抱く。

 玻璃をイジメから守るため、顔面でおはぎを受け止めるシーンにも挑んだ。「顔にあんこを残しながら、破片がへばり付く感じを出すのが大変で。何回もやりました。野球部出身のスタッフがカメラ横に集まって、代わる代わるおはぎを投げていく。結構重いんですよ」と苦笑い。「普通の生活をしていたら、ない状況じゃないですか。どのシーンを見ても、『こんな顔をしていたんだ!』っていう必死な表情が残っています」

 原作は竹宮ゆゆこ氏の同名小説で、「愛」「感情」がテーマ。2人は心の距離を縮めていくが、玻璃にはある秘密があり、彼女を守り抜こうとする清澄にも“恐るべき危険”が迫る。

 今作では、カメラが回っていない時から清澄になりきることを心がけた。無意識で台本通りに動けるようになるまで体に染み込ませ、そのことに全神経を集中させた。「真っさらな、ピュアな状態でカメラの前に立つことが、僕の中でのテーマだった。芝居の見せ方、テクニック的な部分をそぎ落として臨んだ。SABU監督がどの瞬間も拾ってくれるという安心感があったので、委ねました」

 10年に「半次郎」(五十嵐匠監督)で映画デビューし、節目の10年を迎える。その間、日本テレビ系「家政婦のミタ」(11年)、NHK連続テレビ小説「なつぞら」(19年)などの話題作に出演。キャリアを重ねてきた。「小学生から中学生、高校生、成人と一番変わる10年間なので、すごく長かった。大昔のことのように感じます。変化の大きな時期に、よく一つのことを続けられたなと思う。楽しいからやっていただけで、やらされている感覚はなかったですね」

 今でも役者の仕事が大好きだ。その気持ちは変わらない。「自分の好きなこと、好きな職業を自由に楽しんでやっている人は格好いいと思う。逆に言うと、これ以外(の仕事)が想像できない。この人生以外、想像付かないですね」

 20代も挑戦者のスタイルを貫く。好奇心旺盛に、食わず嫌いをせずに、役と作品に向き合っていく。「やったことのない役者さんと共演したいし、出たことのない監督さんの作品にも出てみたい。他人がやったことのないことをやりたい―、その気持ちはずっと変わらないですね。常にアンテナを張って、『面白い!』と思えることを発信していける人間になりたい」

 メッセージ性の強い「砕け散るところを見せてあげる」という映画タイトルがお気に入りだ。「『どんな映画だろう?』っていうインパクトがあって好き。残酷な世界と、何げない幸せな一コマが隣り合わせで共存している作品。見終わった後、自分の大切な人、会いたいと思うような存在を思い浮かべてほしいです」

 ◆中川 大志(なかがわ・たいし)1998年6月14日、東京都生まれ。21歳。2009年NHK「わたしが子どもだったころ」で俳優デビュー。15年「青鬼 ver2・0」で映画初主演、TBS系「監獄学園―プリズンスクール―」で連ドラ初主演。今年は開局20周年のBS―TBS「左手一本のシュート」に主演、映画「ソニック・ザ・ムービー」(近日公開)の主人公ソニックの声を担当。趣味は釣り。特技はバスケットボール。身長179センチ。

 ◆3度目共演石井の覚悟感じた

 石井とは同じ98年生まれ。フジテレビ系連続ドラマ「GTO」(12年)、映画「四月は君の嘘」(16年)に続き3度目の共演だった。中川は「杏奈ちゃんがこの役をやると聞いた時から、安心感と信頼感があった」と感謝。「難しい、きつい役だったと思うけど、覚悟を感じた。『何でも来い』と(いう気迫が)伝わってきた」と、刺激を得たことを明かした。

 ◆人を惹き込む力ある

 SABU監督「中川君は発声や滑舌、身体能力といった技術と感情や集中、精神力といった心の部分、両方を持った役者です。人を惹(ひ)き込む力がある。これからもっとすごいことになると思う」

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May 09, 2020 at 08:00AM
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