<とっておきメモ>
<オリックス5-1楽天>◇15日◇ほっともっと神戸
オリックスにニューヒーローが誕生した。14日に育成から支配下選手登録されたばかりの大下誠一郎外野手(22)が、会心の本塁打デビューを飾った。15日に出場選手登録され、スタメン8番・三塁に抜てき。嶋大輔のヒット曲「男の勲章」に乗って登場した同点の2回1死一、三塁でみせた。楽天辛島の直球を左翼スタンドぎりぎりに運ぶ決勝3ラン。育成ドラフト出身者では初となるプロ初打席本塁打の快挙を成し遂げ、ブルーウェーブ栄光の地、神戸の夜を快勝で飾った。
◇ ◇ ◇
巡ってきたチャンスは絶対に、逃せない。大下の気持ちは、プロ入りした時から背水の陣だった。
「バット振らんと…。自分には時間がないんです」
22歳。育成ドラフト6位は「(背番号)3桁なんで。毎日が勝負っすよ」と練習終わりも、バットを握った。ボロボロになった打撃手袋を長椅子に並べ、汗を乾かす。マシン打撃で、かご1箱を打ち終えると、手袋を交換する。ただ、付け替えた手袋は破れていた。「自分は育成選手。たくさん(支給で)もらえるわけじゃないんで。野球道具は大切にせんと」。バットを振り込む度に、手の皮が固くなった。
宮崎春季キャンプ終盤、チームの主砲・吉田正にも認められ、食事に誘われた。「マサタカさんに誘ってもろたんで。うれしいっす。でも、これ打ち終わらんと行けんすよ」。当時はバットのヘッド位置を矯正していた時期。時間ギリギリまで、居残り練習で確認。夜は一流バッターに打席での心得を聞いた。努力は裏切らない。それを実証するような、夢のあるひと振りだった。【オリックス担当=真柴健】
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