「数学は役に立つ」。この本を通して著者が伝えたいのはまさにこのこと。たとえば、Netflixなどを見ていて、自分の好みでない「おすすめ作品」が表示されることはないでしょうか? そんな身近なところにも「数学」は活用
されています。
映画1本、ドラマ1作品をそれぞれ1個の円で示すとして、3作の映画ではこの図のようになります。ここから、ユーザーの好みと各作品のマッチ度がどうなるかがわかるのです。はたして、あるユーザーがNetflixで〈アイアンマン〉だけを見ていたとして、このユーザーは〈アイアンマン2〉と〈ブループラネット〉のどちらをより気に入るでしょうか?
また、「明日は晴れ」の天気予報はどれくらい信じるべきでしょうか。天気予報は当たらないと以前はよく言われていましたが、数学のおかげで天気予報の精度は飛躍的に向上しました。はたして翌日、そして翌週の天気予報の正解率とは?
あるいは、「昔よりいまのほうが生活は楽」というのは真実でしょうか。現代の可処分所得が増えたかどうかを確認するにも、関連する数値の選び方によっては間違った事実へと導かれてしまいます。本書では、統計や世論調査など「数字にだまされない」ためのコツも紹介します。
世界がますます複雑化しているいま、数学こそがこの状況をあつかいやすくするためのツールであると著者は言います。本書を通して、「人生の武器」を手に入れてみませんか?
WEBマガジン「本がひらく」では、本書の抜粋を2回にわたって公開しています(https://nhkbook-hiraku.com/n/n80bcb8712c70)
【本書の構成】
はじめに――数学は何の役に立つのか
1 数学はどこにでもある――最短ルートはどう決まる?
2 「数」に真実はないのか――1+1=3?
3 数学を使わない生活――1と2のちがいを認識するには?
4 はるか昔の数学――シュメール国家の簿記、古代エジプトの租税計算
5 変化は続く――「明日は晴れ」の予報を信じるべきか?
6 不確実なものを把握する――数字にだまされるな!
7 想像上の散策――最短ルートを考える
8 数学は役に立つ――身のまわりの世界を理解するために
【著者】
ステファン・ボイスマン Stefan Buijsman
1995年、オランダ、ライデン生まれ。15歳でライデン大学に入学し、天文学、コンピュータサイエンス、哲学を学ぶ。18歳で修士号を取得。その後、スウェーデン、ストックホルム大学で通常4年の課程を18か月で修了、20歳でストックホルム大学最年少博士号を取得。現在はストックホルムの研究機関で数学の哲学の特別研究員(PD)。2018年、数学がテーマの児童書(共著)を刊行。同年に刊行された本書『公式より大切な「数学」の話をしよう』は18か国で出版が決定したほか、オランダ文学基金による「2018年注目のノンフィクション10冊」にも選出された。2020年、AIをテーマにした新作を上梓。オランダ、デン・ハーグ在住。
■商品情報
出版社:NHK出版
発売日:2020年8月28日
定価:2,200円(本体2,000円)
判型:四六判並製
ページ数:272ページ
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/414081828X/
"人生" - Google ニュース
August 26, 2020 at 09:30AM
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「数学」は人生の武器になる! 数学嫌いの中高生や文系の大人も必読。数学による人生の指南書『公式より大切な「数学」の話をしよう』が発売 - PR TIMES
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