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アレッサンドロ・ミケーレ、ケネス・イゼ、レジーナ・ピョウ編。【デザイナーの人生を変えた映画・文学・音楽 Vol.1】 - VOGUE JAPAN

『マンマ・ローマ』は人生のアンセムだ──アレッサンドロ・ミケーレGUCCI

映画『マンマ・ローマ』(1962年)より。Photo: Courtesy Everett Collection

本や音楽、詩、映画の中から1つだけを選ぶのは難しい。僕の性格や言語、自己を表現する方法は、本当にさまざまな要素から影響を受けているから。

でも、10歳の夏に初めて母と一緒に観たピエル・パオロ・パゾリーニ監督の『マンマ・ローマ』(1962年)は、今日の僕のマイルストーンになったと思う。この映画を通じて、相反する要素を掛け合わせることの面白さ、そして、シンプルで鋭く、直接的なストーリーテリングの力を理解することができた。これは人生と愛のアンセムであり、息子を想う母の愛であり、母親に愛を伝えることができない息子の物語だ。

パゾリーニは、この愛の物語を詩と強烈なイメージで語っている。特に、主人公の息子が台の上に仰向けに拘禁されるラストシーンがあまりに印象的で、今でも忘れられない。アンドレア・マンテーニャの名画『死せるキリスト』を想起させる映像に、魂を揺さぶられた。

ウォン・カーウェイ映画のきらめく美学──ケネス・イゼ

『欲望の翼』(1991年)より。Photo: Kino International/courtesy Everett Collection

今も影響を受け続けているのはウォン・カーウェイ監督作品。中でも、『欲望の翼』(1990年)や『ブエノスアイレス』(1997年)、『花様年華』(2000年)、『2046』(2004年)、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(2007年)は名作だと思う。彼の映画はクリエイティビティや細部へのこだわり、そして美意識というものを理解する重要な手がかりとなったよ。

『アンネの日記』から学んだレジリエンス──レジーナ・ピョウ

ロンドンのマダム・タッソー館に再現されているアンネの日記。Photo: Andreas Rentz/Getty Images

私が初めて『アンネの日記』(1947年)を読んだのは13歳のとき。アンネがのちに日記を綴ることになる真っ白なノートを受け取ったのと同じ年齢だった。私が読んだのは韓国語版だったけれど、彼女と知り合いであるかのようにすっかり夢中になったのを覚えているわ。アンネの文章の書き方と考え方にも共感した。彼女が置かれた状況は私の世界とは全く違っていたけれど、私の心にとても響いたの。当時はまだ海外に行ったこともなくて、同年代の外国人に会ったことすらなかった。だから余計に、ソウルでの生活に対する見方が変わったんだと思う。アンネの運命について両親と話し合った時、とても悲しかったのを覚えている。それまではハッピーエンドの本しか読んだことがなかったから。今でもこの本を時々読み返すの。アンネのレジリエンスや意志の強さ、前向きな姿勢に、いつも勇気づけられているわ。

Text: Liam Freeman, Julia Hobb

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May 02, 2020 at 05:00PM
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