日本の古典文学を代表する『源氏物語』を題材にした読書会が、くらしの器と自然食品「匣(さや)」の2階レンタルスペースで月1回開かれている。
全54帖の長編を一つ一つ順番に読み解き、15年を迎える老舗読書会。平安文学が専門で法政大学や立正大学で講師を務める中野方子さんを招き、メンバーは時代背景などの補足知識も学びながら歴史ロマンに浸っている。
匣の重田葉子さんは、店舗を構える以前から陶芸や茶道などの和文化に親しんでいる愛好家。23
年前に青葉区市ヶ尾に出店し、5年後に東神奈川に移転すると、レンタルスペースでのカルチャー教室活動にも力を入れてきた。
読書会の立ち上げにあたっては、成立から千年に近い時期で人々の関心が高かった源氏物語を題材に選んだ。同店に客として訪れていた中野さんとの縁もあり、「この方のお話を聞いたら面白いだろう」と講師を依頼したという。
「深い人間性が魅力」
会が10年目を迎えた時には京都に赴き、中野さんの解説で源氏物語ゆかりの地をメンバーたちで旅したことも。重田さんは「源氏物語は外国人記者が日本に赴任する時に読んでくると聞いたことがある。それほど日本文化の素晴らしさが詰め込まれている作品」と語る。参加者は70、80代の主婦が中心で、「これまでのご自身の人生経験と物語の人間模様や喜怒哀楽を重ねて読んでいらっしゃいます」と話す。
中野さんは源氏物語の魅力を「物語が進むほどに登場人物たちの深い人間性が描かれている。作者の紫式部がためらいながら書き進め、登場人物たちに語らせることでストーリーを完成させていく様を解釈するのが面白い」と語る。
一帖ずつ独立した物語のため、途中からの参加も随時受け付けている。
問い合わせは匣【電話】045・548・4901▽西神奈川1の8の4▽日・月・祝休
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April 15, 2020 at 10:00PM
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源氏物語に人生重ね 15年続く読書会 | 神奈川区 | タウンニュース - タウンニュース
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