ツアー選手権リコー杯最終日(29日、宮崎CC=6543ヤード、パー72)年内最終戦。72で回った原英莉花(21)=日本通運=が、通算10アンダーで初日から首位を譲らない完全優勝を果たした。同一年の国内メジャー2勝は史上15人目。黄金世代のクールビューティーは、12月に「全米女子オープン」で海外メジャー初挑戦する。古江彩佳(20)=フリー=は10位から68で追い上げ、2打差の2位。渋野日向子(22)=サントリー=は3位に入った。来年と統合されたシーズンは来年3月に再開予定。
首位の座を一度も譲ることなく、原が国内メジャー2冠のゴールに飛び込んだ。2位に3打差をつけて迎えた最終18番グリーン。2メートルのパーパットは外したが、返しのウイングパットは沈め、大きく息をついた。
「スタートしたときは『やってやるぞ!』と思っていたけど、ショットが全然ダメ。どんどん緊張していって…。最後のパーパットを外したときが緊張MAXでした」
10月の「日本女子オープン」に続き国内メジャーで年間2勝、完全Vは史上17人目だ。「これからの自分にとって大きな自信になる。大きな一歩です」。1998年度生まれの黄金世代。畑岡奈紗や渋野を追い、存在感を増している。
「誰がプレーしているんだと思うくらい、今週はパッティングがよかった。自分じゃないみたいだった」
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