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一段一段の意義 モーグル女子の上村、充実の競技人生―五輪あのとき - 時事通信ニュース

2020年05月15日07時34分

バンクーバー五輪のフリースタイルスキー・モーグル女子決勝で惜しくも4位に終わった上村愛子=2010年2月、バンクーバー

バンクーバー五輪のフリースタイルスキー・モーグル女子決勝で惜しくも4位に終わった上村愛子=2010年2月、バンクーバー

 上村愛子に好きな戦国武将を尋ねたことがある。「織田信長」。即答だった。理由は「ぱっと天下を取って、あっという間に散っていったところがいい」。実権を掌握した後に謀反に倒れた信長と、思いを遂げられずに何年も挑戦を続ける自分。「天下」を「メダル」に置き換えると、胸の内が分かった気がした。
 フリースタイルスキー・モーグル女子の上村は、里谷多英が金メダルに輝いた1998年長野五輪で7位、2002年ソルトレークシティー五輪6位、06年トリノ五輪5位と一つずつ順位を上げてきた。09年にアルペンスキーの皆川賢太郎と結婚。相次ぐけがを乗り越え、10年バンクーバー五輪を迎えた時には30歳になっていた。メダルを引退の花道にしたかった。
 前年の世界選手権でモーグルとデュアルモーグルの2冠。09~10年シーズンはワールドカップ(W杯)で優勝のないまま五輪に臨んだが、金メダル候補であることに変わりはなかった。
 無難にまとめた予選は5位。決勝も大きなミスはなく、終えた時点で2位。しかし、後から滑った強豪2人に抜かれた。
 4位の結果に、テレビカメラの前で「何でこんなに一段一段なんだろうと思いましたけど…」と言って泣いた。去就については「メダルを取れたら、やめたかもしれない。ここで良い滑りをするのが自分のモーグル人生のすべてかな、みたいなことを考えてやったから」と話した。
 1シーズンを休養に充て、14年ソチ五輪で「5度目」に挑戦。またも結果は4位だったが、メダルに届かなかった悔いは口にせず、「すがすがしい気分」と心から言えた。一段一段でもいい。上村の歩みは、そんな人生訓に思えてくる。

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May 15, 2020 at 05:42AM
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