
2007年に誕生したファセッタズムはいま、もっとも脂の乗ったブランドだ。日本人ではじめてLVMH Young Fashion Designers Prizeのファイナリストに選ばれ、そして昨年はリーバイスなどアメリカを代表するブランドからコラボレーションの相手に指名された。勝因はダイバーシティの世の中に寄り添うデザインながら、そこに説教臭さを感じさせないところにある。
パワーゲームに疑問を感じた落合はちっぽけなレストランでショーをやった
デザイナー、落合宏理が8回を数えるパリコレクションの舞台に選んだのはヴィーガンレストランのJAH JAHだった。
「オーナーのダキは友人を介して知り合いました。意気投合してお店を会場として貸してほしいとオファーしたら二つ返事でした。友人と食事を楽しみながらショーを楽しむ。そんなアットホームなショーをぼくはつくってみたかった。モデルもそのほとんどが友人で素人。アジア人もいれば黒人もいる。声をかける基準はぼくが格好いいと思うかどうか。それだけでした」
前シーズンから落合はショーのサイズダウンを心がけるようになった。着数を減らす一方、演出もみずから手がけた。
「いま、人と服が離れている感じ、というんでしょうか、なにかそういうもどかしさを覚えるんですよね。ぼくは服を信じ、愛しています。みた人も、着た人も、そしてつくったぼく自身もハッピーになれたらいいなって願ってショーにのぞみました」
「酔っ払ったおっさんが乱入して歌ったり」するなど、ショーは終始和気藹々としたムードに包まれた。訪れたジャーナリストは200人にのぼった。「JAH JAHが店を構えるのはディープなダウンタウンで、日本でいえば新大久保のようなところ。みながヒカリエ(のような場所)でショーをやっているさなか、よくぞ足を運んでくれました(笑)」。
ベストが右半分だけレイヤードされたシャツ、ダブルブレストと宇宙服を思わせるセットアップのコンビネーション、あるいはダイヤモンドキルティングやメキシカンラグ、オルテガといったネイティブ・アメリカンの予測不能なエディット─PLURALISM(多元主義)と題した今シーズン、落合が向き合ったのはそのものずばり多様性とはなにか、という問いだった。高い理想をかかげるとときに説教臭くなるが、そういう匂いは微塵も感じられなかった。それはあくまでみずからの目線でかたちにしたからだ。
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