2年連続ナ・リーグ首位打者のクリスチャン・イエリチ外野手(ブルワーズ)が、カリフォルニア州にある母校に感動的なメッセージを送っていたことが分かった。野球部のコーチが10日にツイッターでその手紙を公開し、MLB公式ウェブサイトが報じた。

イエリチの母校であるウエストレーク・ハイスクールでは、2018年には近隣地区のバーで銃乱射事件、同年の秋に州の山火事、そして今回、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と、この2年以内に3つもの大きな危機に直面した。

イエリチは、ことし卒業を迎える最上級生らに対し、「まさか最終年がこのような年になるとは予想もしていなかったと思うが、あなたたちの人生は、まだ始まったばかり」と、エールを送った。

また、スポーツには「いつでもそれが最後の試合だと思ってプレーする」という言葉があると紹介。たとえ最後の試合を既に戦い終えてしまったとしても、「あなたたちはこれから、野球よりもずっと大きな影響を世界に与えるような功績を残すことになるから大丈夫」と励ました。

さらに、これから次のレベルで野球を続けることになる生徒に対しては、「野球を始めた頃のように、これからも楽しむ気持ちを忘れずに」と呼びかけ、「野球を続けられないチームメートを思いやり、自分がどれだけ恵まれているかを忘れずにプレーしてほしい」と思いをつづった。